「自分のオリジナル曲を初めて作ってみたいけれど、一曲依頼するのに一体いくらお金がかかるんだろう?」
「ネットで相場を調べると『3万円〜30万円』と幅が広すぎて、結局自分の場合はいくら用意すればいいのか分からない」
「格安プランで頼んで失敗したくないけれど、最初から何十万円も出す予算はない……」
シンガーソングライター、歌い手、VTuber、バンドマンなど、オリジナル曲の制作を検討している方から、こうした予算に関するご相談を日々非常に多くいただきます。
ネットの記事を見ても、「一般的な相場はピンキリです」「クリエイターの知名度によって変わります」といった当たり障りのない解説ばかりで、「じゃあ、今の自分の状況ならどのプランを選べばいいの?」という疑問が解決しないまま迷ってしまう方も少なくありません。
私は音楽制作スタジオ「beside(ビサイド)」の代表プロデューサーとして、これまでに数多くのアーティストのオリジナル楽曲制作、アレンジ(編曲)、そしてMIX・マスタリングを手がけてきました。
結論からお伝えすると、オリジナル曲制作にかかる費用は「手元にどんな素材があるか」と「その楽曲で何を達成したいか(目的・活動フェーズ)」によって、選ぶべきプランが明確に分かれます。
今回は、besideで実際に提供している3つの主力プラン(2.5万円のAI楽曲化、6万円のフルアレンジ、8万円のフル制作完パケ)を具体的な基準として比較しながら、予算ごとの決定的な違い、制作費以外にかかるお金、そして絶対に失敗しない選び方をプロの現場目線で余すところなく解説します。
1. そもそもオリジナル曲制作の一般相場が「3万〜30万円」と幅広い理由
なぜ、音楽制作の料金相場はこれほどまでに幅が広いのでしょうか?
主な理由は以下の3点にあります。
【制作料金を左右する3大要因】
1. スタジオ施設使用料(高額なレコーディングブースの維持費・減価償却費)
2. 制作者・エンジニアのキャリア・実績(メジャー作家か、フリーランスか)
3. どこまでパッケージに含まれているか(オケのみか、作詞作曲・MIX・マスタリングまで含むか)
大手制作会社やプロ仕様のレコーディングスタジオを抱える業者の場合、数千万円規模の音響設備やスタジオ家賃、アシスタントの人件費を回収しなければならないため、一曲あたり20万〜30万円以上の価格設定になるのが通常です。
一方、besideでは「レコーディング(録音)業務を看板メニューとして常設せず、クライアントご自身の宅録や外部スタジオ録音データを前提とする」というスマートな制作体制をとっています。高額な施設維持費をお客様の制作費に上乗せしないことで、個人アーティストやクリエイターが手の届きやすい適正価格を実現しています。
2. あなたはどれ?手元にある素材から選ぶ「一次判定」
オリジナル曲を依頼する際、まず確認すべきは「いま自分の手元に何があるか」です。
【手元の素材別・推奨プラン早見表】
┌─────────────────────────┬────────────────────────────────────────┐
│ 手元にある素材 │ おすすめの推奨プラン │
├─────────────────────────┼────────────────────────────────────────┤
│ ① 素材が何もない │ ► フル制作完パケ(¥80,000〜) │
│ ② 歌詞のみある │ ► AIアシスト爆速楽曲化(¥25,000) │
│ ③ 歌詞とメロディがある │ ► フルアレンジ(¥60,000〜) または AI │
└─────────────────────────┴────────────────────────────────────────┘
歌詞とメロディがすでにある場合、「AI楽曲化」と「フルアレンジ」のどちらを選ぶべきかは、「その曲をサブスク配信して本格的に収益化したいかどうか」で判断が分かれます(※詳細は後述します)。
3. besideの3大プラン徹底比較表
besideでご案内している3つのプランの違いを一目で比較できるよう整理しました。
| 項目 | AIアシスト爆速楽曲化 | フルアレンジ・編曲 | フル制作完パケ |
|---|---|---|---|
| 料金(税込) | ¥25,000 (モニター価格¥25,000) | ¥60,000〜 | ¥80,000〜 |
| 向いている素材 | 歌詞のみ/歌詞+メロディ | 歌詞+メロディ | 素材が何もない(ゼロベース) |
| 納品内容 | ガイドボーカル入り+オケ音源 | オケ音源(ボカロ等仮歌付き) | 作詞・作曲からMIX・マスタリングまで一式 |
| パラデータ | なし(2トラック納品) | 希望があれば提供可能 | 希望があれば提供可能(※譜面以外) |
| リファレンス曲 | 受付なし | 必須 | 必須 |
| 修正対応 | 不可(複数パターンから選択) | 方針内2回まで無料 | 方針内2回まで無料 |
| 納期 | 最初のパターン出しが48時間 | 最短2週間程度 | 最短2週間程度 |
| MIX・マスタリング | 含まない(オケ完パケ) | 別途(追加¥30,000) ※合計¥90,000〜 | すべて込み |
[!IMPORTANT]
全プラン共通の重要な注意点
* レコーディング(歌や楽器の録音)は全プラン対象外です。歌はご自宅や近隣の音楽スタジオで録音したボーカルデータをご支給いただく形となります。
* 料金が上振れる主な要因:楽曲の尺が極端に長い場合や、トラック数が膨大になる構成。また、生演奏の追加(特にエレキギター等の生音録音が必要な場合)は追加費用が発生します。
4. 各プランの特徴と向いている人の詳細解説
それぞれのプランがどんな目的・活動フェーズに向いているのか、詳しく見ていきましょう。
① AIアシスト爆速楽曲化(¥25,000 / モニター価格¥25,000)
最先端の音楽生成AIとプロエンジニアの耳を融合させ、驚異的なスピードと低価格を実現した入口商品です。
- 納品内容: ガイドボーカル入り音源 + ガイドボーカルを抜いたオケ音源(2トラック)
- 修正と納期:
- 細かい楽器の抜き差しや音色の修正はできません。その代わり、「最初のパターン出し(Aパターン/Bパターン、希望によりC/Dパターンまで最大4パターン)」を48時間以内にお出しし、その中から一番イメージに合うものを選んでいただく選択方式を採用しています。
- ※「48時間」は最初のパターン出しの納期です。選んでいただいた後の最終仕上げにはもう少しお時間をいただきます。
- リファレンス曲: AIプランでは特定の参考曲に寄せる指定はお受けしていません。
- 向いている人:
- 「今度のライブやイベントに出たいけれど、オリジナル曲のオケがなくて困っている」
- 「まだ弾き語りに自信がないので、まずは手軽に歌えるオケがほしい」
- 「駆け出しの活動初期で、とにかく予算を抑えてレパートリーを増やしたい」
② フルアレンジ・編曲(¥60,000〜 / MIX込¥90,000〜)
シンガーソングライターやVTuberなど、本格的に音楽活動を行いリリースを目指す方に最も選ばれている王道プランです。
- 納品内容: 完全オリジナルのフル構築オケ音源(ボカロ等の仮歌ガイド付き)。ご希望に応じてマルチトラックのパラデータもお渡し可能です。
- リファレンス曲: 必須となります。テンポ、世界観、ドラムのノリなど、理想に近い参考曲を1〜3曲共有いただき、方向性を完全に一致させてから制作に入ります。
- 修正と納期:
- 最初に取り決めた方針の範囲内であれば、2回まで無料で音色の調整やバランス修正を承ります(※途中で全く別のジャンルに作り直すような大幅な変更は不可)。
- 納期は最短2週間程度となります(混雑状況により前後する場合があります)。
- MIX・マスタリングについて:
- フルアレンジはオケ制作までの料金です。ご自身が録音したボーカルをオケと混ぜ合わせ、商業水準の配信音源に仕上げる「ボーカルMIX+マスタリング」は追加¥30,000となります。つまり、配信リリースできる完全形までの合計予算は¥90,000〜(税込)が目安です。
- 向いている人:
- 自分で作ったメロディーや弾き語りを、プロクオリティの本格的なバンドやポップスサウンドに昇華させたい人
- SpotifyやApple Musicなどのサブスク配信でしっかり収益化を目指したい人
③ フル制作完パケ(¥80,000〜)
「メロディーも歌詞もまだ何もないけれど、自分だけのオリジナル曲がほしい」という方のための完全お任せプロデュースプランです。
- 納品内容: 作詞・作曲・フル編曲・ボーカルエディット(ピッチ・タイミング補正)・MIX・マスタリングまで、リリースに必要な全工程が一式含まれています。
- 制作の流れ:
- 歌詞のテーマや入れたいキーワード、アーティストとしての想い、好きな音楽ジャンル(リファレンス曲)を丁寧にヒアリングし、ゼロから楽曲を書き下ろします。
- オケが完成したら、お客様側で歌を録音していただき、そのボーカルデータをプロ仕様で徹底的にエディット・MIX・マスタリングして納品します。
- 利用実態:
- 個人アーティストでゼロから依頼される方は少数派で、主に企業タイアップソング、ゲーム・アニメ等の主題歌、事務所所属VTuberの公式ソングなどの企業案件が中心となっています。
5. AI制作とフルアレンジ、どっちを選ぶべき?「配信と収益化」のリアル
「2.5万円のAI楽曲化と、6万円以上のフルアレンジ、結局どっちを選べばいいの?」と迷う方に、プロとして知っておいていただきたい重要なポイントがあります。
それは、「サブスク配信におけるAIの扱いと収益化のしやすさ」です。
【AI制作 vs フルアレンジ(人の手による制作)の比較】
● AI制作(¥25,000)
・配信自体は可能(besideの有料AI環境で権利は基本的にクライアントへ譲渡)
・ただし、一部の配信プラットフォームでは「AI生成楽曲の登録制限」や
「おすすめ・レコメンドへの非表示設定」などの規制が強まりつつある
・将来的な収益化や著作権管理の面で不透明なリスクが残る
● フルアレンジ(¥60,000〜)
・プロの人間がゼロからMIDI打ち込み・生演奏で構築するため完全クリア
・著作権や原盤権のトラブルがなく、サブスク配信・カラオケ配信・タイアップ等で
堂々と収益化を狙える
プラットフォームの規約は時代とともに変化しますが、「最終的に音楽活動でファンを増やし、サブスク配信やCD販売でお金を稼ぎたい」と本気で考えているなら、人の手によるフルアレンジを選ぶのが最も安全で確実な投資になります。
一方、「まずはライブハウスのステージで歌うためのオケが欲しい」「SNSやYouTubeでファンに聴いてもらうための曲を早く増やしたい」という活動初期の段階であれば、AI楽曲化のスピードとコスパは最強の武器になります。
6. 実際によくある失敗例|プラン選びのミスマッチを防ぐために
過去に制作現場で実際にあった失敗例として、「AIプランを選んだのに、細部の修正やこだわりを求めてしまうケース」があります。
- 依頼者:「イントロのギターフレーズをもっとこうしてほしい」「サビのベースラインを少し変えてほしい」
- 制作側:「AI楽曲化は生成されたトラック全体が一体化しているため、一部の楽器だけを差し替えたり細かく調整することが技術的にできません……」
結果としてご要望にお応えできず、お断りせざるを得ないという悲しいすれ違いが起きてしまいます。
「AIは、安くて48時間と爆速な代わりに、用意された複数パターンから選ぶスタイル」。
「1音単位でこだわりを反映させたいなら、最初からフルアレンジを選ぶ」。
この前提をしっかり理解しておくことが、満足のいく楽曲を手に入れるための最大の秘訣です。
7. 制作費以外にかかる「4つのお金」も知っておこう
オリジナル曲を完成させて世の中に届けるまでには、楽曲制作費の他にもいくつか必要になる費用があります。あらかじめ全体の予算感を把握しておきましょう。
【楽曲制作以外に発生する費用の目安】
1. ジャケット制作費
・サブスク配信やCDジャケット用。
・絵師やデザイナーに依頼する場合は1万〜3万円程度。
・予算がない初期は、Canva等を使って自作すれば0円でも可能。
2. MV(ミュージックビデオ)制作費
・YouTube等に投稿する映像。イラスト+リリック動画なら1万〜5万円程度、
・本格的な実写撮影やアニメーションになると数十万円以上かかることも。
3. レコーディング費用
・自宅録音ならマイク・オーディオインターフェース等の機材代(初期投資2万〜5万円)。
・本格的なレコーディングスタジオを利用する場合、1時間あたり5,000円〜15,000円程度。
・1曲だけのボーカル録音なら、機材を一式買うよりスタジオを数時間借りる方が
圧倒的に高音質で安上がりになるケースが多いです。
4. サブスク配信登録料
・TuneCore Japan(シングル年額約1,500円〜)や、
BIG UP!、DistroKidなどのディストリビューター利用料。
結論・代表プロデューサー隈元勇樹から読者へのアドバイス
最後に、これからオリジナル曲を作ろうとしているアーティストの皆さんへ、現場からの本音のアドバイスをお伝えします。
① 本気で音楽でお金を稼ぎたいなら「フルアレンジ」が一番おすすめ
歌詞とメロディは、楽曲の権利(著作権)の根幹です。ここはぜひ、不器用でもいいのでご自身の想いを込めて作ってみてください。
そして、そのメロディをプロの手でフルアレンジしてリリースする。これが一番トラブルがなく、長く愛される活動の基盤になります。
② 駆け出しの段階なら「AI楽曲化でまず量産する」のも賢い戦略
まだファンが少ない初期段階で、1曲に何十万円もかけて燃え尽きてしまうのはもったいないことです。
まずはAI楽曲化で手軽に2〜3曲作り、ライブや路上、配信で実際に歌ってみてください。その中で「お客さんの反応が一番良かった曲」「ファンに刺さった曲」を見極め、勝負曲として本格的なフルアレンジに投資する、というステップアップが非常に合理的です。
③ お金が足りないなら「クラウドファンディング」に挑戦してみるのも手
「どうしてもフルアレンジで最高の曲を作りたいけれど、どうしても予算が足りない」という場合は、クラウドファンディングでファンに制作費を募るのも一つの立派な手段です。
厳しいことを言うようですが、クラファンで制作費を支援してもらえない楽曲は、自腹で何十万円かけてリリースしても誰も聴いてくれません。 「この曲を世に出したい!」という情熱をファンに伝え、応援してもらえるプロセスそのものが、あなたの大切な音楽活動の力になります。
besideからのご案内|あなたの予算と活動フェーズに最適な楽曲制作プランをご提案します
「自分の今のメロディーなら、どのプランが一番合っているのか相談したい」
「手元にある鼻歌の録音で、いくらで作れるか見積もりが知りたい」
「まずはAIで手軽にライブ用のオリジナル曲を作ってみたい」
beside(ビサイド)は、福岡を拠点に全国のアーティスト、シンガーソングライター、歌い手、VTuberの皆様のオリジナル楽曲制作、フルアレンジ(編曲)、歌ってみたMIX・マスタリングを手がける音楽制作スタジオです。
17年間の音楽指導経験と、15年以上の制作実績を持つ代表プロデューサーが、お客様一人ひとりの活動方針やご予算に合わせて、無理のない最適な制作プランをご提案いたします。
楽曲制作やアレンジに関するご相談は、ぜひお気軽にbesideのWEBご相談フォームよりお問い合わせください。
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