2026年10月10日、アーティスト ke1ta のNEWアルバム『Drop Star』が各種音楽配信プラットフォームにて配信開始されました。
さらに来週、2026年10月17日(土)には福岡 BEAT STATION にて単独ワンマンライブ「大きなLIVEの光の下で」の開催が控えています。
音楽制作ブランド「beside」代表の隈元勇樹は、本作『Drop Star』に収録されている全8曲のうち、6曲のMixおよびMasteringを担当いたしました。(※さらに活動初期から伴走してきた深い信頼関係から、今作では特別にボーカル&アコースティックギターのレコーディング現場にも立ち会い、ディレクションを担当しています)

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今回は、単なる機材やプラグインの技術論にとどまらず、「アーティストの歌い方の癖や生の声を知り尽くしているからこそ作れる音」「アルバム通して聴いたときのトーンの調和」、そして「ボーカルレッスンに通っていた青年が、自らの足で一歩ずつ階段を登り、大舞台のワンマンライブへ挑むまでの軌跡」を、制作現場の裏側からありのままにお届けします。
1. 『Drop Star』トラックリストとbeside担当楽曲
本作『Drop Star』は全8曲で構成されており、besideではそのうち6曲の音響制作(Mix & Mastering)を担当いたしました。
| トラック番号 | 楽曲タイトル | beside 担当範囲 |
|---|---|---|
| M1 | inside head 01 | Mix & Mastering |
| M2 | 華 | Mix & Mastering |
| M3 | 好為症 | Mix & Mastering |
| M4 | Summer Wizard | Mix & Mastering |
| M5 | ラベンダー (Acoustic) | *(担当外)* |
| M6 | Dream Baby | Mix & Mastering |
| M7 | 少年の星 | Mix & Mastering |
| M8 | Zeni Na Singer | *(担当外)* |
※全8曲中、6曲(M1〜M4, M6, M7)のMixおよびMasteringを担当。
2. アルバム全体の音作り――「楽曲の振れ幅」と「同じ人間が歌っている統一感」
『Drop Star』は、もともと収録されている楽曲のジャンルやアプローチの幅が非常に広いアルバムです。
さらに、先行シングルとしてすでにリリースされていた楽曲と、今回のアルバムのために新たに制作された楽曲が混在しているため、「それぞれの曲が持つ強烈な個性を最大限に活かしながら、1枚のアルバムとして通して聴いたときにどう一体感を持たせるか」が最大のテーマでした。
音作りにおいては、ke1ta本人が描いている楽曲イメージを最優先にしつつ、以下のポイントを緻密にコントロールしています:
- 各トラックにおける楽器同士の周波数・音量バランス
- スマホやイヤホンで聴いても音が濁らない、曲全体の抜け感
- 楽曲の世界観に合わせたボーカルの空気感・距離感の演出
- M1からM7まで通して聴いたときのダイナミクスと一体感
特にボーカルに関しては、単にすべての曲で同じエフェクトやEQをかけて画一的に揃えるのではなく、「曲調やテンポが変わっても、リスナーが『同じ1人の人間が体温を持って歌っている』と自然に感じられること」を何よりも大切にしました。
3. レコーディングとボーカルエディット――長年伴走してきたからこそ作れる空気
※besideでは普段、外部向けの一般レコーディングスタジオ業務(録音業務)は行っておりませんが、ke1taとは音楽活動の最初期から長年共に歩んできた特別な関係性があるため、今回のアルバムでは特別にレコーディングから二人三脚で立ち会いました。
① リラックスして本領を発揮できる空気づくり
ke1taは、もともと「本番のプレッシャーにやや緊張しやすい」繊細な一面を持っています。そのため、レコーディング現場では「完璧に歌わせよう」とプレッシャーをかけるのではなく、「ミスをしてもお互いに笑い合えるようなリラックスした空気感」でブースに向き合える環境づくりを最優先にしました。
長く関わってきた信頼関係があるからこそ、肩の力を抜いてテイクを重ね、本人が持つ一番ピュアな表現力を引き出すことが可能になります。
② マイクを通さない「普段の生の声」を基準にしたエディット
普段からボーカル講師・音楽指導者としてke1taと直接接しているため、マイクやプリアンプを通した波形データだけでなく、「普段喋っているときの声、目の前で発声したときの素の生声」を熟知しています。
これは、外部のエンジニアには真似できない、長年の伴走関係ならではの最大の強みです。
ボーカルエディットにおいて最も意識したのは、「とにかく自然に仕上げること」。機械的なオートチューンでピッチをグリッドに張り付けるような不自然な補正は一切行わず、手動Melodyneで1音ずつ丁寧にエディットしながら、ke1taの歌い方の癖や感情の揺らぎ、息づかいの生々しさをあえて残すことで、「生きている歌声」を盤面に刻み込みました。
4. Mix&Masteringの技術的こだわり――UAD Oxide Tapeによるアナログの温もり
今回の音響仕上げにおいて、特にこだわったのが「デジタル特有の冷たさや硬さを取り除き、心地よい温かみを持たせること」です。
マスター段に「UAD Oxide Tape」をインサート
現代の配信プラットフォームでは、ただ音圧をパツパツに詰め込んでリミッターで潰したサウンドは、ラウドネス・ノーマライゼーション(自動音量調整)によって逆に音が痩せて聴こえてしまいます。
そこで本作のマスタリングでは、マスター段に Universal Audio のテープエミュレーションプラグイン 「UAD Oxide Tape」 をインサートしました。
これにより:
- アナログオープンリール特有の自然なサチュレーション(心地よい倍音付加)
- デジタル特有の耳に刺さる高域の角が滑らかに丸くなる質感
- 帯域全体が自然に引き締まり、アルバム全体に通底する「音楽的なまとまり感」
が加わり、単なる音圧競争とは一線を画す、「サウンド全体の空気感・質感にこだわったリッチなフィニッシュ」を実現しました。
5. 初期を知るからこそ胸が熱くなる1曲――iPhoneのGarageBandから進化した『Dream Baby』
今回アルバム用に新規でMixを担当した楽曲のうち、特に思い入れが深いのが M6『Dream Baby』 と M3『好為症』 です。どちらも曲全体のまとまり感が非常に美しく、手応えのある仕上がりになりました。
なかでも『Dream Baby』は、数年前に曲が生まれた最初期の段階から立ち会ってきた楽曲です。
ガレージバンドから始まった奇跡
もともとこの曲は、ke1taがiPhoneのGarageBandでラフに打ち込んだスケッチからスタートしました。
その小さな原石が、Logic Proでの本格的なアレンジへと移行し、緻密なコード進行の肉付けやハモリラインの構築など、膨大な試行錯誤を経てブラッシュアップされていきました。
iPhoneの画面をタップして曲を作っていた初期の姿を知っているからこそ、こうして最高峰のスタジオクオリティで完成した音源を聴いたとき、「楽曲そのものの進化」と「アーティスト本人の途方もない成長プロセス」を肌で感じ、胸が熱くなりました。
6. ke1taとの出会いから現在――レッスンに通っていた青年が史上最大ワンマンへ立つまで
今でこそオリジナルアルバムをリリースし、大舞台に立つアーティストとなったke1taですが、最初から特別なスターだったわけではありません。
① ボーカルレッスンで出会った頃
出会った当初、ke1taはまだアコースティックギターを人前で弾くこともなく、オリジナル曲も1曲も作っていませんでした。ボーカルレッスンの時間に、既存曲のカラオケ音源を使って歌の練習を重ねていた時期です。
ある日、レッスンの中でカラオケ音源をバックに川崎鷹也さんの「魔法の絨毯」を歌っている姿を聴いた際、「実は少しギターが弾ける」という話を聞き、「それなら、ギターの弾き語りをやってみたらどう?」と提案したのがすべての始まりでした。
② 弾き語りからオリジナル曲制作、そして初ソロステージへ
弾き語りを始めると、彼はすぐに自らオリジナル曲を作り始めました。さらに、教えたわけでもないのにiPhoneのアプリを駆使して自力で編曲(アレンジ)までこなすようになり、その凄まじいバイタリティと成長スピードに圧倒されました。
その面白さと熱量を受け止め、besideが主催する福岡・清川Cavern Beatの定期ライブイベント『evergreen』へブッキング。これがke1taにとって、人生初のソロステージとなりました。
③ 路上ライブとライブハウスでの躍進
初ステージを皮切りに、Cavern Beatのオーナー・町田さんにもその才能を高く評価され、出演機会が急拡大。
さらに「路上ライブをやりたい」と相談を受けた際には、ポータブルPA機材の選定や音作りのアドバイスを行い、本人が自ら機材を揃えてストリートへと飛び出していきました。
④ そして、史上最大規模のワンマンライブへ
今回のアルバム『Drop Star』は、2026年10月17日に開催されるワンマンライブ「大きなLIVEの光の下で」を見据え、前年から二人三脚で相談を重ねながら進行してきたプロジェクトです。
アルバムを形にし、大舞台のワンマンへ挑む過程には、初めて直面する壁や葛藤、プレッシャーの連続があったはずです。それでも彼は決して投げ出さず、目の前の課題を一つひとつクリアして、アルバムのリリースとワンマンのステージまで走り切りました。
最初のレッスンでの姿を知っている立場として、「ここまで本当によく走り抜いた」と心から敬意を感じています。
7. これから音楽を始める人、作品を世に届けたい人へ
出会った頃のke1taは、数年後に自分が全国配信されるフルアルバムを作り、福岡BEAT STATIONのような大舞台に立っている未来など、想像もしていなかったはずです。
それでも、
- 「レッスンで歌うだけだったところから、ギターを持ってみた」
- 「人の曲を歌うだけでなく、拙くても1曲作ってみた」
- 「スマホのメモに入った鼻歌を、iPhoneでアレンジしてみた」
- 「初めて小さなライブハウスのステージに立ってみた」
という、目の前のできる小さな一歩を泥臭く積み重ね続けた結果、彼はこの場所にたどり着きました。
「自分で想像もできないような遠い未来でも、自分の歩み方次第で必ずたどり着ける」。
これから音楽を始めたいと思っている人や、自分の作った曲を音源として世の中に届けたいけれど勇気が出ないという人に、このke1taの歩みを通して「一歩を踏み出すことの確かな価値」を伝えたいと強く願っています。
8. 【ライブ情報】2026年10月17日(土)ke1ta 2nd One Man Live「大きなLIVEの光の下で」開催!
ニューアルバム『Drop Star』を引っ提げ、ke1taにとって2度目となる単独ワンマンライブ「大きなLIVEの光の下で」がいよいよ開催されます!

公演概要
- 公演名: ke1ta 2nd One Man Live「大きなLIVEの光の下で」
- 開催日: 2026年10月17日(土)
- 時間: OPEN 17:30 / START 18:00
- 会場: BEAT STATION(福岡県福岡市中央区渡辺通4丁目11-4)
- チケット料金: 【前売】¥4,500 (+1drink) / 【当日】¥5,000 (+1drink)
- チケット購入(LivePocket): 👉 チケット予約・購入ページはこちら(LivePocket)
見どころ
- ニューアルバム『Drop Star』収録楽曲の圧倒的な生演奏&バンドセットパフォーマンス
- アコースティックギター弾き語りから本格バンドサウンドまで、これまでの歩みを凝縮したセットリスト
- 会場限定のCD販売および購入者限定特典
スタジオで丹精込めて磨き上げた『Drop Star』の音源が、BEAT STATIONの大音響空間の中でどう息づき、どう響き渡るのか。
歌のレッスンに通っていた日々から始まり、小さなライブハウス、ストリートライブを経て、自らの足で掴み取った大舞台に立つke1taの熱量を、ぜひ現地で体感してください!
9. besideの制作姿勢――アーティストの個性と魂を一番理解したパートナーとして
音楽制作において、画一的なセオリーや教科書通りの正解を押し付けることは、besideのスタイルではありません。
オンラインで音源データだけを受け取る場合であっても、アーティストが普段どんな声を持ち、どんなニュアンスを大切にしていて、そして「この曲で本当にリスナーに届けたい想いは何か」を深く汲み取る姿勢を大切にしています。
besideは、単に音を機械的に整えて納品するだけの作業場ではありません。
アーティストの情熱と歩んできたストーリーを尊重し、共に作品を世に送り出すパートナーであり続けます。
もし、
- 「宅録したボーカルの良さを最大限に引き出し、プロの抜け感を持ったMixにしてほしい」
- 「何曲か録りためた楽曲を、EPやアルバムとして統一感のある音にマスタリングしたい」
- 「自分の声や楽曲の個性を殺さず、自然で熱量のある作品に仕上げたい」
という想いをお持ちの方は、ぜひ一度、besideが手がけた作品の空気感を聴いてみてください。その音と想いに共感していただけましたら、いつでもお気軽にご相談いただければ幸いです。
【関連リンク・制作ご案内】
- アルバム『Drop Star』配信リンク: 『Drop Star』各種音楽配信サービス(LinkCore)
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